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江沢民死亡情報錯綜 当局ネット規制強化

2011年07月07日



【新唐人日本2011年7月8日付ニュース】中国の江沢民元国家主席の死去をめぐる情報が錯綜しています。香港のアジアテレビは6日夕方、北京からの情報として江沢民の病死を報じました。しかし7日、新華社の否定報道を受け、一転して前日の報道を撤回し、謝罪。一方、中国のネット上では関連情報が封鎖されています。

7月1日の共産党創建90周年大会には、元指導者の朱鎔基、李瑞環、宋平などが出席。今年84歳の江沢民の姿はありませんでした。香港や海外メディアでは江沢民の重病説が流れました。

香港のアップルディリーは6日、海外の中国語サイトの北京からの情報として、江沢民が1ヶ月前に心筋梗塞になったと報道。

香港の東方日報、シンガポールの聨合早報、イギリスのBBCなどもこの情報を伝えました。また、北京の解放軍301病院周辺は一時通行禁止になり、警察車両も多数目撃されたとの情報も伝えられました。

6日夕方、中国当局と深い関係を持つ香港アジアテレビがニュース番組の途中、突然江沢民の死亡を報じ、その後も字幕で繰り返し放送。翌日になって、新華社は死亡情報を否定しました。

放送後、ネットユーザーがたちまち放送画面をキャッチしてネットに載せました。

福建省ネットユーザー 郭宝峰さん:「この写真は香港ユーザーからです。内容は 18時36分に江沢民が死亡したと放送。新浪ミニブログに転載しました。私はまだ見られますがしかし新浪網がもう閉鎖したかもしれません。1時間ほど掲載されていたので多くの人が新浪網を見たと思います。他のブログにも転載されたはずです」

6日夜、中国の山東新聞網のトップページに江沢民死亡情報が載せられ、写真と共に弔辞が掲載されました。しかし夜8時過ぎには閉鎖されました。

国内外のネットユーザーらも歓声を上げました。“天地に感謝申し上げる”、“ついに死んだ!ただ遅すぎた!”、“爆竹の音が鳴り響く、国を挙げてのお祝いだ”。多くのユーザーらは爆竹を鳴らして祝いたいと述べました。

ネットユーザーの書き込み:
「天地に感謝申し上げる」
「ついに死んだ!ただ遅すぎた!」
「爆竹の音が鳴り響く、国を挙げてのお祝いだ」

元中国民主党全国聨合本部主席 陳忠和氏:「私はまず 非常に嬉しいです。お祝いすべきです。この悪者が死んだのはいいことです。ただ少し惜しいです。審判できないのが大きな遺憾です。この人は悪すぎます」

現在、中国のネット上では江沢民に関する単語は検索できません。江沢民、心筋梗塞、総書記、カエル、宋祖英、国母など。さらには“江”一文字だけでも検閲に引っかかってしまいます。

“財新網”の王編集長はミニブログに江沢民の漫画を掲載。しかしコメントは削除されました。ウォールストリートジャーナル、イギリスのガーディアンなども中国のネット封鎖を報じました。

香港の雑誌“前哨”の今年2月の報道によると、自らの余命が長くないと察知した江沢民は、自分が犯した最大の過ちは法輪功弾圧であったと、二度も言ったそうです。

元中国民主党全国聨合本部主席 陳忠和氏:「99年私が武漢市公安局旅館で監視を受けていたとき、私たち以外監禁しているのはすべて法輪功学習者で。私たちよりも悲惨でした。睡眠を剥奪され、手錠をかけたまま腰掛に一晩中座らせます。本当に残酷です。完全に間違っています。法輪功を弾圧すべきではない。これは江沢民が犯した最大の間違いで最も大きい罪行です」

一方、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は6日、上海駐在の特約記者からの情報として、江沢民の重病は確かで、すぐ亡くなる可能性はあるものの、目下は病状が安定し、ここ数日間の死亡はないだろうと報道。

RFI駐上海特約記者 曹国星:「江沢民の重病は確かですぐ亡くなる可能性はあるが目下は病状が安定し、ここ数日間の死亡はないだろう」

アップルディリーは5日、香港の中国問題評論家・林和立さんの文章を掲載。北京の消息筋によると、発病前の4月、江沢民は常務委員9人に対し“個人意見”を発表し、次期首相に王岐山副首相を推薦。また、共産主義復興キャンペーンに精を上げている重慶市共産党書記薄熙来を副首相に推薦したそうです。

当局にとっては江沢民の生死情報さえ国家機密です。一方、数々の形跡から、江沢民と前国家副主席・曾慶紅の影響力が弱まることは避けられないと指摘しました。


新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/07/07/a556460.html.
 

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